医療特撮部LOG

特撮好きな看護師の送る日々の記録

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たらい回し、ちょっと待って・・・その日本語は正しいのか?

Yahooのニュースカテゴリーの医療系列のなかに
いつの間にか【救急搬送受け入れ拒否問題】というカテゴリーが登場してました。
1つのカテゴリーができてしまうほど問題が大きくなってきた、と考えられます。
ちょっと前までは【医師不足】カテゴリーに入っていたんだろうか。

そんなニュース一覧の頭出しをよく見てみると
「たらい回し」という言葉をよく見つける。
ニュースや新聞でも、よく書かれているから目にしたことがある人もいるだろう。
しかしこの「たらい回し」
日本語として本当に正しい使われ方をしているのか?と思った人はいないだろうか?




確か、最初に「たらい回し」という呼び方で報道したのは
大淀で起きた産婦人科でのことを毎日新聞社が
何箇所も打診しても次々に回される現状をそう表現したのが最初だったと思う。
以降、こぞって報道時には「たらい回し」という表現が使われている。

マスコミが「たらい回し」という表現を使うと一般の人は
受け入れる余地があるのに適当に他のところへ流している
という風に感じ取ってしまうのではないだろうか。

しかし救急の現状を鑑みてみれば
救急診療は次々に規模を縮小、あるいは廃止され
救急で働く医師も減り、また後進も育たず
にもかかわらず高齢社会となって患者は増える一方。
もちろん病院内も患者がたくさんいるわけでそちらの診療もある。
病院としてのキャパシティーを超えた状態なのだ。

つまり「たらい回し」ではなく
「受け入れ不能」なのである。

以前、救急でインターンシップを行ったことがあったが
最初にやってきた患者さんの処置中にホットライン(救急隊からの連絡)がなり
それを人手が足りないからやむなく断わっている状況を目の当たりにした。
その電話をとる人手すら惜しい状況だった。
何も考えず、救急患者を受け入れていたら間違いなく現場は荒れる。
最初に来ていた人の救命もままならなかったかもしれない。
救急はそういう状況である。

こうした状況を「たらい回し」と表現するのは大きな誤りであろう。
「たらい回し」なら回す手や足があるはずだが
現在病院には回す手や足すらない状況である。
その手や足は全て患者さんのために動かしているわけで
たらいなんぞ回すために誰も使ってはいない。

こうしたペンの暴力が現場の医師の使命感を傷つけやる気を削ぎ、医療を壊している。
報道するならば日本語のプロなのだから
それなりの表現力を身につけてはどうだろうか、と思う。
いつ誰がどこで読んでも同じ事実が伝わる文章、そういうものが書けないのだろうか。
いつも壊れたレコードのように「たらい回し」と表現しているのを見ると泣けてくる。
こうした医療バッシングが止まらぬうちは医療崩壊が止まることもないだろう。

ただmixiなどでこうしたニュースを見るとそれにたいして書いている方の日記も見ているが
最近は感情的に「病院が悪い」と判断する人は減って来たように思う。
そもそも「たらい回し」報道で出てくるニュースだけでどこが悪いかなんて判断不能に等しい。
病態だって患者の数だけあり、また地域の状況、そのときどきのケースによる。
一方的に病院が悪いと判断することは間違いなく不可能である。

だから医療関係の記事が出たときに、ちょっと立ち止まって欲しい。
「これは本当に事実なのか?」
「感情が煽られるのは、そういう書き方をしているからではないか?」と。

前回のことでmixiでコメントをいただいた・
「思いっきり書き手の意図したストーリーが
読み手によって完成してしまいますし、
脳幹出血について知識のない人はスルーしますから
やっぱりストーリー完成ですね。 」
つまり、客観的事実を伝えるだけでなくそこに発信者の思惑が入っているということになる。
ニュースで出たキーワードだけでものを考えると
それは事実ではなく、自分の想像であることに気付く。
その想像は書き手がある程度意図して想起させているものだろう。
ニュースを見、情報を咀嚼反芻して理解しないと
感情だけが先行してしまうことになりかねないという危険がある。

もうこんな事実を歪めるような報道がないことを祈るばかりだが
まだきっとあるんだろうなぁ・・・(´・ω・`)
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  1. 2008/03/01(土) 00:04:18|
  2. 医療NEWS|
  3. トラックバック:0|
  4. コメント:3

都合により記事を削除いたします | ホーム | 訃報 原田昌樹監督ご逝去

コメント

がんばってください

お久しぶりです。

国家試験、お疲れ様でした。できはどうでしたか?○○くんなら、きっと大丈夫ですよ。自信を持って、合格発表を待っていてくださいね。

救急医療には、さまざまな問題点が潜在しています。実際に現場に人間としては、このようなマスコミの取り上げ方には、同様に首を傾げています。

○○くんのような若い世代が、声を挙げていくことにより、看護の世界のみならず、医療全体の質の向上が図れるといいですね。微力ながら、私も一応若い世代(?)ですので、一緒にがんばっていければと思っています。

就職までまだ時間はあります。この期間に中だるみにならないよう、実践に向けての勉強を引き続きがんばってください。

○○くんらしさの出せる看護ができるよう、看護のスーパーヒーローになれるよう、がんばってくださいね。

陰ながらずっと応援しています。

男性看護師の先輩より


  1. 2008/03/01(土) 11:08:23 |
  2. URL |
  3. 応援団 #- |
  4. 編集

↑文章をまちがえました。申し訳ありません。

文章をまちがえました。申し訳ありません。

救急医療には、さまざまな問題点が潜在しています。実際に現場に人間としては、このようなマスコミの取り上げ方には、同様に首を傾げています。

×実際に現場に人間としては
○実際に現場にいた人間としては

失礼しました。

  1. 2008/03/01(土) 11:11:08 |
  2. URL |
  3. 応援団 #- |
  4. 編集

>応援団さん
いつも応援ありがとうございます♪
きっと大丈夫であると、信じたいところです^^;
今はマークミスをしてないことを祈るばかりで・・・w
やはり報道の仕方には疑問が残りますよね。
どうにかして変えていきたいところですが・・・相手がデカすぎるというorz
同じ舞台で働けるよう、受かりたいですね。
とりあえず今は思いっきりリフレッシュしてやることやって
合格発表と、始まるであろう4月からの就職に備えていきますb
  1. 2008/03/01(土) 20:56:36 |
  2. URL |
  3. 優咲 #- |
  4. 編集

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