医療特撮部LOG

特撮好きな看護師の送る日々の記録

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自転車×自転車 交通事故 初期対応の振り返り

ちょっと前の休みの日、俺は本やDVDを買ってほくほくしながら
いつもの道を通って帰るところだった。
その途中、交差点で人が集まっていた。
どうやらご老人が自転車から倒れたらしい。
しかもその頭からは血が出ているではないか!

血を見た瞬間に、一気にスイッチがはいってしまいました。


状況を判断するに、横切ろうとした人の自転車に
よけきれなくてご老人の自転車が当たったという状況だったらしい。
すでに救急車は呼んでいるらしい。
周囲は道の狭さの割に交通量の多い道路なのでちょっと危険…

って、俺が状況を確認している間におばちゃんが
怪我をしたご老人の腋を掴んでずるずると道路のはしっこへ…

あああああああ!!
外傷でやっちゃいけないパターンだよおおお!!
首の骨折れてたらどうするんだよーーー!!

と、いう叫びはグッと飲み込んで
動かしてしまったものは仕方ない。
とりあえず改めて状況を周囲の方に聞いて負傷者数を確認。
救急車を呼んだことを確認して、周囲の安全確保のために
まだ呼んでいなかった警察も呼ぶように周囲のひとに依頼。
そして出血していた部位を止血するために
ご本人のもっていたタオルで圧迫止血。
そして簡単にABCの確認。
OKだったので、改めて意識を含めて全身観察。
今一番怖いのは、頭を打った際に首の骨が折れていて
それをむやみに動かしたことで脊椎損傷が起きていないかということ。
幸いにもそれはなかったようだ。

で、ちょっとご老人は突然のことで動転してしまっていた様子。
当然である。
とりあえずうちに電話したいとのことで
俺のもっていた携帯電話を貸したのだが…
家人がすっごいしっかりしていたようで
・ケータイはもっていないはず
・後ろで男の声(多分俺?)がした
ということで振り込み詐欺だと思ってしまい
何度も電話を切ってしまうということが発生。

俺は初めて振り込み詐欺の犯人が憎らしくなった。

幸いにも何度かコールしているうちに出てくれて
すぐにきてくれることになったのだが。
代わりに俺のケータイは血にまみれることとなった。

そうこうしているうちにポンプ車が到着。
「なんで消防車がくるの?」と周囲の人がいっていたが
ポンプ隊が到着することもあるんですよ!と説明するしかなかった。
ポンプ隊が初期対応をするうちに続いて救急車、警察が到着。

ここまで来てしまえばあとは俺の出る幕はない。
俺は看護師だけどこういう初期対応は救急隊員のほうがプロだ。
へたに出しゃばるのは変な話だ、隊員もやりにくいだろうし。



さて、ここで忘れてはいけないのが加害者となったほうのケアだ。
悪意がある相手ではない限り自責の念が生まれるし
というかこの場合、加害者となったほうも怪我をしている可能性もある。
なので幾度となく声かけをしてみたし怪我の有無も聞いてみた。
しかしそれで正しかったかどうかは…疑問が残る。

そしてご老人は救急車に乗って病院選定中。
周囲が落ち着いたので警察は実況検分開始。
後は最早病院選定を待つだけなのだが…
検分が終わってもまだ病院選定中。
俺の病院は断られてしまったらしい。



時間だけが経過していく。



………



そうか、救急隊は出動するたびにこういう気持ちを味わっているんだな。



家族の方は病院が決まるまでこんなにも祈る気持ちになるんだな。




いつも病院で救急車を待つ俺たちは
どういう事情で断っているのかを知っている。
だからこそやるせない気持ちになる。
事情を知っている俺ですら「なんで断るんだ?!」と思ってしまう。
そりゃ家族にしてみたらたまったものじゃないよな…



結局、ちょっと離れたところの病院に決まって搬送されていった。
残されたのは患者の家人と加害者と俺。
家人には病院に行くように促して
加害者となった相手にはフォローになればと思いちょっと話をして
俺は帰宅。



JPTECプロバイダーでもITLSプロバイダーでも資格だけじゃだめだ。
こういう実践経験が足りないから(看護師だから無理もないのだが)
もっと適切な対処ができたんじゃないかと思ってしまう。
救急隊からは感謝状のようなものをいただいたが
もっと自信を持って対応できるようにならねばなぁ。

あのご老人の体は大丈夫だろうか。
あの加害者の心は大丈夫だろうか。
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  1. 2011/08/01(月) 22:52:44|
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