医療特撮部LOG

特撮好きな看護師の送る日々の記録

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侍戦隊シンケンジャー 四十五幕 影武者

「丈ちゃん、俺は寿司屋だから丈ちゃんが殿様じゃなくても関係ねぇよ。
うん、前とおんなじ!」
「俺は殿さまじゃない自分は初めて見た。
びっくりするほど、何もないな」

すさまじい空虚感に襲われ、ただひとり道を行く丈瑠。
その丈瑠の前には、十臓が。

「シンケンレッド…いや違うらしいな。
が、そんなことはどうでもいい、俺と戦う。
お前はそれだけで充分だ」

「それだけ……」



「……何もないよりかは、マシか」



名セリフに名シーンが多すぎる四十五幕。


ヨモツガリとの戦闘で大ダメージを負った丈瑠は担架で運ばれ床に伏す。
丈瑠は殿さまとしての立場も折神も全て姫へと委譲。
座布団も取り替えられ、姫黒子たちに武装をもっていかれてしまうことに。
病床のなかで思い起こすのは父の言葉。
「落ちずに飛び続けろ、志葉家十八代目当主」
この言葉がどれだけ重いものであったか、ことここにいたって初めてわかった。
彦馬の「志葉家十八代目当主、全てを飲み込んでこそ……」
丈瑠は誰の理解を得ることもない孤独な戦いを
誰よりも背負いこんできた影武者。
その全ては外道からこの世を守り、先代の思いを受け継いでいくため。
もうこの悲壮で凄絶な決意がなおさら泣ける。
殿様だった丈瑠も好きだったけれど
影武者として誰よりも辛い運命を背負いこんで戦い続けてきた
この影武者としての丈瑠もかなり好きだ。
少しモヂカラの才能があるというだけで侍の家系でもないのに
当主としての影武者となり、どんな危険にあっても戦い抜いてきた。
しかしそれが今となっては…
丈瑠に命を預けたほかのメンバーにはこんなことを言えるはずもない。
しかし言っては先代から受け継がれる命をかけた策がならなくなってしまう。
だからこそ、だまし続ける覚悟を持つこととなった。
五幕でのズボシメシによる悪口がダメージを負ったのはそういうわけだ。
そして唯一無二の存在として殿様と認めてきた丈瑠が
突然現れた姫に、頭を下げ、
そして自分たちに土下座までするというシーン。
その衝撃がいかばかりのものであったか、想像するに難くない。
ことさら千明にとっては絶対に超えたいと認めた相手だったのに
こんな事実とあっては到底認められるものではなかった。

「俺はお前たちを騙してた…
預けなくてもいい命を預けさせて
お前たちが危険な目にあっても、それでも黙ってた。
そんな人間が、これ以上一緒に戦えるわけはない。
侍ならこの世を守るために、姫と…」

だが心を痛めたのは丈瑠も、ほかのメンバーも、もちろん姫である薫も。
真の当主として、外道衆に絶対に知られてはならない存在だったが
影武者をたてて全てを任せることを潔しとせず
死に物狂いで封印の文字を習得して、満を持して参上したのだ。
その間、普通の年頃の子どもとしての生活など望むべくもなかっただろう。
先代があれだけ時間をかけて習得できなかった文字を
この年にして習得したのだから、どれだけ血のにじむ思いをしたかと思う。
丈瑠の背負った重責を考えればそこから早く解放してあげたかっただろう。
下手をすれば自分の身代りに死ぬかもしれないのだし。
そう考えると真の当主である薫の強さ、優しさ、そして責任感は
あの年頃の人間としてはズバ抜けた芯のある人間であるといえる。

「終わったんだ…これで」

もちろん、丈瑠とて常人の想像をはるかに超える努力をしてきたのだ。
殿さまではない、ましてや侍でもない。
それでも当主であり続けるため、薫同様に激しい修行を積んできた。
影武者として当主を全うするために覚悟を決めた
この丈瑠の強さもまた、尋常ならざるものがある。
シンケンレッドとして、どちらも申し分のない素質があったと言い切れる。
ところで姫として途中参戦した彼女でありますが、
それにも関らず、凛とした顔立ちに透き通るような声。
そして丹波を一喝したり、丈瑠やメンバーを思いやったりするような憂う表情、
また当主としての確固たる決意をした表情など
すんごいハマってると思います。
姫が彼女でよかったと思う。


一方で流ノ介たちはこの期に及んで登場してきた
本当の当主、志葉薫を姫と認めることができず…
「殿さまは殿さま、ですよね……?」
殿執事の回では丈瑠に、あまり俺を絶対だと思うなと言われたことは。
今にして思えば、丈瑠なりに自分がいなくなったときのことを考えて
メンバーがそれぞれやっていけるようにふるまっていたのかと思わされる。
正直、ここまでの展開におけるそれぞれの伏線の張り方は
アクマロの二百年の野望すら超えるとんでもなく綺麗な回収っぷり。

「勝手に決めんなよ!
姫だかなんだか知らねーけどよ
俺が家臣になってやってもいいと思ったのは丈瑠だけだ!」
千明はと言えば、自分が認めた相手が変わるというのは耐えがたいこと。
一番少年誌的で感情をストレートに出す千明だからこそ
柱に向かって泣き叫ぶシーンが映えてくる。
丈瑠は千明を叱ることもあったがしっかり認めてもいた。
自分が認めた相手に認められるというのは何よりもうれしいものだが
その相手がいなくなったときには全てが根底から壊される思いである。
ましてや丹波の今までの丈瑠の苦労も努力も無下に扱う言動で
一番神経を逆なでされるのは誰であろう千明であると思う。

「殿……私は…!でやあああ!!」

今まで戦闘中は比較的冷静に戦って
教科書みたいにきれいな殺陣だった流ノ介。
しかし今回、丈瑠が殿さまではないことを知らされ
姫に使えることを突き付けられ葛藤。
倒したナナシに拳に力を込めて殴りつけるこのシーンは
そのやり場のない苛立ちや怒りを表現した名シーンだと思う。
流ノ介はやっぱり流ノ介。
初めは家臣とかそういうものから殿殿と慕いやってきたわけだが
いつしか、殿様と家臣だからではなく
丈瑠であり、流ノ介であるから存在できる関係性が構築できていたわけだ。
初期の流ノ介であれば、姫がでてきたら戸惑いこそすれ
ここまで葛藤することもなく教科書的に姫へと使えるのを第一に考えただろう。
だが、相手が殿だからではなく丈瑠だから使えていた
今の状態にシフトした流ノ介にとって現状は早々認められるものではない。
だが一方で侍ならば姫に使えるのが本筋であり
丈瑠もそういってはいるが…自分の気持ちは…
といった流ノ介らしい葛藤が描かれてる。


「丈瑠、こんなこと抱えてずっと…」

誰よりも先に現状を理解したまこ。
最初から丈瑠に対して殿でありながらもどこか一歩引いたところで
冷静にみていたまこらしく、大きな動揺もなく心配するのは
丈瑠のことや他のメンバーのことだったりする。
今回も戦闘中に迷いが生じて危なくなったことはを
助けにはいったり、お姉さん的立ち回り。
だが丈瑠がなにも言わなかった以上まこも深入りはできず。
他のメンバーよりも殿や丈瑠に対する依存が少なかったまこだからこその立ち位置だ。

そして源太である。
ここ最近の回でも寿司屋であることを理由に
いろいろと葛藤してきた源太だったが
今回は丹波に決定的に戦力外通告されてしまい離れることに。
だが、それが逆に殿様ではない丈瑠と寿司屋ではない源太、
お互いの少年時代の関係性を戻すことになった。
丈瑠が虚無感に襲われたときに寿司を握らせようと走ってきたのは
唐突に見えるがこれにも伏線はあった。
かつての回で、少年時代の2人が侍になって丈瑠に使えると源太が宣言したら
丈瑠はじゃあ侍は俺が教えると返した。
そしたら源太は寿司の握り方を教えてあげると約束していたのだ。
今の源太にできる精いっぱいの気遣いだったというわけである。



そして空っぽになった丈瑠は自分の家系の墓へ、
全部自分の役目が終わったことを報告するためであろうか。
しかし殿でもシンケンレッドでもなくなっても
志葉丈瑠を求める人物はメンバー以外にも十臓がいた。
当主だからではなく、いびつさを持った丈瑠だから十臓は彼を求める。
そして空虚になった自分を戦いで埋めるかのように
包帯をとり、刀を手に取る丈瑠。



なんという中身の濃い1話であろうか。

そういえばアクションに言及していなかったけど
先代シンケンジャーのメンバーのポーズは現代とは違っていた。
それぞれの代での特色があるということだろう。

今回の見せ場は姫レッドの烈火大斬刀であろうか。
姫自体が女性で小柄であるゆえにこれを振り回すのは大変なのだが
遠心力と刀自体の重量、そして脚をつかって蹴りあげたりなどで
フォローしての戦い方は新鮮で見ごたえあり。
もちろんちょいちょいふらつきもあったけれどね。
それを抜きにしてもいい感じだった。
またシンケンオーの構えも若干違っていた。
視聴者でも思うそういう違和感。
戦いが一件落着しても…そういう感じにならないのは
登場している誰もが心のかけらというか柱を
どこか欠いてしまったせいであろう。

「確かに本当のシンケンレッドかもしれねぇけど…
でも、俺の超えたいシンケンレッドは別にいる」
「侍としては、姫に従うべき…しかし…!」



ここまで固く結ばれてきた絆。
それが見事にほつれた、というよりぶった斬りになった状態。
この絆がもう一度つながるときのカタルシス。
それを想像するだけで身震いしそうだ。

無駄じゃないよ全部、つまづいたって
涙はきっと未来、強さに変身。

EDでそういってるもんな。
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  1. 2010/01/11(月) 21:14:19|
  2. 侍戦隊シンケンジャー|
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  4. コメント:3

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コメント

 シンケンは稀にしか観ませんが、たまたま観てしまいました。

 確かに深イイ話でしたねぇ・・・ウルトラシリーズならちょいちょい重い話もありますが、戦隊でここまで重いというのか・・・今のメインユーザーたる幼児たちが後年語る話と思います。
  1. 2010/01/11(月) 23:18:23 |
  2. URL |
  3. オビコ #8Xoze5QM |
  4. 編集

>オビコさん
物語の急転直下にあたる回だったのですよ。
シリアスな話というのは子どものころにみても理解しがたいものですが
俺の場合、今ジェットマンを見返してみると
なんとまぁ考えさせられることの多いこと多いこと。
1粒で何度も楽しめるというのは良作の証拠ですね。
  1. 2010/01/13(水) 23:11:44 |
  2. URL |
  3. 優咲 #- |
  4. 編集

レッドがメインの回はハードな内容が多いですが、
これほど徹底しているのは無いですね。



それにしても、丹波は源さんを止めませんでしたが、
戦力ダウンになることに気づかないのでしょうか(笑)。
  1. 2010/01/14(木) 15:06:08 |
  2. URL |
  3. KAIXA #Gunbb4dY |
  4. 編集

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